船艇の維持費

維持費にはどんなものがある?

エンジンの整備

ボートにかかる費用は購入費や燃料費だけではありません。ボートを所有してからかかる維持費を計算しておかないと、後で思わぬ出費で手放すことにもなりかねません。 そうならないためにも、ある程度の維持費を考慮しておきましょう。

船底塗装・艇体塗装

船底塗装とは船底部の特殊塗料の塗装で、海上係留の場合は毎年少なくとも1回は 塗り替えが必要になります。 また2回塗りしないと12ヶ月は持ちませんので定期的に塗り替えの必要があります。 これを怠るとせっかくのヨットも使い物にならなくなってしまいます。 同じように艇体も定期的に塗装する必要がありますが、こちらはそれほど頻繁にする 必要はありません。 アクリルウレタン樹脂塗装で耐久性は7~8年、UVによるゲルコートの劣化を防止 することも出来ます。 塗り替えの周期が長いので忘れてしまいそうになるかもしれませんが、耐久性を 失う前にちゃんと船体を守ってあげましょう。 海上で安心してボート遊びをしたいのであれば、まめなメンテナンスを欠かしては いけません。

エンジン整備

エンジン部分の消耗品交換と調整として2年に1度定期整備が必要になります。 整備完了後もエンジンが調子いいからといえ、しばらくは大丈夫だといえないのが ヨットのエンジンです。 いきなり機嫌が悪くなり修理に出さなくならなければなることもあります。 このような予想できない出費は全てを避けることができませんが、中古艇なら購入前 にチェックすることで、購入後はしっかりメンテナンスすることである程度は防ぐ こともできます。 なにより海上でいきなりエンジンが止まってしまうというアクシデントに見舞われない ためにも常日頃からエンジンの調子が悪くないか、しっかりと調整を行いましょう。 エンジン以外にも航海計器、オートパイロットも故障していないか、調子が悪い 部分はないか、なんかおかしいと思ったら早めに部品交換します。

搬送費用

ヨットを購入した場合は大きな電化製品を買うのと同じよう、それを自力で運ぶの ではなくトラック陸送や海上回航という方法で搬送してもらうことになります。 艇の大きさやどこまで運ぶかによっては回航の方がよい場合もありますし、陸送時 には海上への下架、マスト立てなどのクレーン費用がかかることも忘れてはいけません。 またマリーナ保管料も頭に入れておきましょう。 年間保管料、保証金がいくらになるのか、保管料以外にも施設利用料としていくらか 徴収されるのか、保証金の扱いはどうなっているのか、後に返還されるのか、 契約時にしっかり確認してわからないことがあれば最初に解消しておきましょう。 いざという場合に備えて保険に加入するため、保険料も用意しておきましょう。 艇体保険、搭乗者傷害、賠償責任などがありますので、中古艇の販売店やマリーナ で保険代理店を紹介してもらいましょう。